モンタビスタ、最新Linux製品「CGX 4.0」を発表
米国カリフォルニア州サンタクララ 2022年9月08日(現地時間発) –– 商用Embedded Linux(R)製品およびサービスで市場をリードするMontaVista(R) Software, LLC(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ/以下、モンタビスタ) MontaVista® Software, LLC, は、同社製品CGX 4.0の年内出荷および特定顧客向限定出荷(Early Accessプログラム)を発表しました。
CGX 4.0はYoctoプロジェクト LTS (Long Term Support) ストラテジー上でビルドされ、モンタビスタが提供するfeature-loaded / maintained layer によりそのベースラインが拡張されています。
CGX 4.0 に含まれる主要フィーチャー:
- AMD、Intel、Marvell、NXP、TI、Xilinx、SiFive、およびBroadcom 社といったセミコンダクターベンダーの主要BSPサポート
- x86-64、ARMv7、ARMv8、PowerPCおよびRISC-Vアーキテクチャーサポート
- トライアルと評価目的のための、CGX開発のアップストリームとして機能するOpenCGXエコシステム・ベースライン
- お客様要望によりカスタムハードウェア向けにイネーブルし、10年超にわたりサポートを提供するBSPオプション
- 以下リストに記載される「イネーブル済フィーチャー」利用による、市場投入までの時間短縮とリスクの軽減
Yoctoプロジェクトの一環としてセミコンダクター・パートナー各社よりBSPがリリースされていますが、CGX4.0ではモンタビスタがこのBSPと同じベースライン上でビルドを行う新しいRapid Enablement Modelを採用しています。これにより長期メンテナンスを確固たるものとし、各BSPにまたがってCGXのベースフィーチャーが実装されています。これによりお客様は、ご利用中のセミコンダクター社デフォルトのSDKから、フィーチャーリッチでテストも実施済で、10年超に渡る技術サポートが提供されるCGXに容易に移行が可能です。
CGX 4.0 に含まれるRun Timeフィーチャー抜粋:
- モンタビスタにより商用化されたLinux カーネル 5.10 LTS および Yocto 4.0 ユーザーランド・ベースラインパッケージセット
- セキュリティ:セキュア/トラステッド・ブート、ランタイム統合マネジメント、暗号アクセラレータに代表される、セキュリティ・フィーチャー
- パフォーマンス:Linux PREEMPT-RT、DPDK/ODPを利用したパケット・プロセッシング最適化
- フィールドメンテナンス:クラスタリング・ファイルシステム、カーネル・でバッギング、ランタイム/オフライン・トレーシング
- ライフサイクル・マネジメント:MVEdge 製品の併用による、統合サポートおよびOTA (Over-the-Air)アップデート機能、およびCGX SDK ビルドシステムに対する継続的なCVEパッチストリームの提供
CGX4.0は特定のBSPについては即座に、またロードマップ掲載中のアーキテクチャーとBSPについては順次利用可能となります。詳細は弊社営業宛お尋ねください。
Supporting Quotes:
モンタビスタで製品統括ディレクターのIisko Lappalainenは次のように述べています。
「CGX4.0は、モンタビスタの20余年に及ぶ高品質な組込みLinuxディストリビューションの経験に基づいてビルドされています。YoctoコミュニティによるBSPを再利用し超長期のライフサイクル・サポートオプションと併せ、製品を継続的に改善しお客様に供給するという価値を増加させている事を誇りに思います。」
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